
日本の音楽シーンにおいて、今最も注目されているバンドの一つである「King Gnu」
ジャンルを超えた独自の音楽スタイルと圧倒的な演奏力で、瞬く間に多くのリスナーの心を掴んできました。今回は、その魅力を深掘りし、King Gnuがなぜここまで多くのファンを惹きつけているのかをご紹介していきます!
目次
- 大ブームが起こったきっかけ
- 音楽家としてのテクニック
- 現代の若者を代弁するようなパンチライン
- 彼らの爆発的大ブームのきっかけ

改めて振り返ってみると、「白日」という歌が彼らの知名度を大きく上昇させたことは間違いありません。この歌は、彼らにとって初のドラマ主題歌(『イノセンス 冤罪弁護士』)であり、おそらく今まで彼らの音楽に触れてこなかった多数の人たちにも認知されたきっかけとなったのだと思われます。
とはいえ、ドラマ主題歌に抜擢されるバンド自体は、必ずしも珍しいわけではありません。今年だって何組ものバンドがドラマ主題歌を担当してきました。ですが、King Gnuの曲の広がり方は明らかにすば抜けていました。
- 音楽家としてのテクニック
まず注目するのは「上手さ」です。彼らの音楽家としての確実なテクニックには誰もが圧倒されたことでしょう。
その確かな音楽性を裏付けるのはメンバーの経歴で、目を見張るのは作詞・作曲を担当する中心メンバー=常田大希と井口理が東京芸術大学出身という事実です。
ほかのメンバーについても、2月23日放送のTBS・MBS系『情熱大陸』では、ドラムスの勢喜遊が、昔から通っている六本木のバー「Electrik神社」でセッションに参加している姿や、ベースの新井和輝が地元・福生のバーで「俺の音楽の生みの親」と表現するギタリスト・斎藤デメらとの演奏に興じる姿を映し出していました。
そして驚いたのは、昨年末『紅白歌合戦』で生演奏を披露したことです(井口理がラジオ番組で「生演奏」だったと明言)。最近の『紅白』は、さすがに口パクは少ないものの、演奏に関してほとんどがカラオケなのですが、そんな中、生演奏に果敢に挑んだ彼らの姿に演奏テクニックへの確かな自信を感じざるを得ませんでした。
- 現代の若者を代弁するようなパンチライン
「オシャレ感」を漂わせながら、「オクターブ・ユニゾン」だけでなく、派手派手しいディストーション・ギターも使うことで、Jポップ的な音の厚みを保持しながら、曲は進行していきます。
また、現代を生きる若者の寂寥感を代弁するようなパンチラインが、これでもかこれでもかと繰り出されるのですが、ここが最高にお洒落でかっこいいのです!
今後の活動にも期待大!
King Gnuは、その独自の音楽スタイルと深いメッセージ性で、多くのリスナーの心をつかんで離しません。彼らの音楽は、ジャンルの枠を超えた自由な発想と、時に心に刺さる歌詞で、リスナーに強い印象を与え続けています。今後も彼らの音楽がどんな進化を遂げるのか、非常に楽しみであり、引き続き注目していきたいです!